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322 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 35 45 ID hx4Xp/wM 私は知らなかった 大人になれば、自然とレディになれるのだと思っていた もちろん、レディになるための努力は欠かさなかったし、だからこそあの時、夜警も引き受けたのだ 私は知らなかった大人というものを でも、あの時ついうっかり寝入ってしまったのは私が紛れもない子どもであったことの証明だと思う 「やっ…!やめっくひぃっ!暁…っちゃんが!あ!こんな…こんなぁ…」 「ふふ…そんなに騒いで起きちゃったらどうします? お か あ さ ん ?」 「あぁ…っそんなそんな言い方!堪忍…堪忍してくだっんひぃ!あ!あ!あ!あぁっ!!」 何か水っぽい音と、妙に鼻にかかったような声に意識をくすぐられ、薄目を開けた私の見たものは… 「??、へ?え…?」 そこにいたのは楚々とした仕草の美しい軽空母でも、少し意地悪だけど大好きな司令官でもなく ただ、獣たちが、そこにいた 323 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 42 03 ID hx4Xp/wM 「あぁ、暁起きたんですね…いや遂に観念したのかな?っと!」 「んひィっ」 私が憧れて"いた"2人…獣、いやケモノはそんな声を上げると組み敷いていたケモノの顔をぐいとこちらに見せてきた 「ぁ…あぁ…」 綺麗にまとめていた髪はほつれ、優しい表情を浮かべていた顔はよだれまみれでひきつり、目はうつろで…! 咄嗟にかけられていた毛布にくるまり、目を閉じ、耳を塞ぐ アレはダメだ、見てはいけないものだ、だって私の理想の中にあるものは… あんなに、きたなく、ない その後のことはよく覚えていない 何か顔にかけられた気もするけれど、本当に覚えていない ただ、思い出そうとするだけで切なくなるのがもどかしくて、ついに私は姉妹に相談することにした でも、自分でも要領を得ないと思う私の話を根気よく聞いてくれた妹は、響は私に顔を近づけてきて… 「それは…もしかしてこんな感じだったかい…?」 そう、ささやいたのだった 324 :名無しの紳士提督:2014/09/10(水) 11 48 58 ID hx4Xp/wM 憧れは人を盲目にする きたないケモノと同じモノになってしまった暁 暁はきたなくなんかない 全てをさらけ出しているからこそ 暁は綺麗なんだよと耳元で囁き続ける響 自己卑下と響の囁く甘言の板挟みになった幼い精神が悲鳴を上げる 次回、暁に響き亘る やはり赤ずきんは狼に喰われるが宿命か これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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非エロ:提督×翔鶴1-678避「翔鶴と、提督の決断」の続き 翔鶴と、提督の決意 「いよいよ明日で着任一周年だそうですね。おめでとうございます」 ある雨の日の執務室、報告書作成中。秘書艦の翔鶴がお茶を淹れつつ、笑顔で提督にそんなことを言った。 「そうか、もうそんな頃か。……我ながら良く更迭もされずに保ったものだね」 「あなたが司令官で良かったと、瑞鶴もみんなも言っていますよ。もちろん、わたしも」 苦笑しながら言った提督の言葉に、にっこりと本物の笑顔で言葉を返す翔鶴。 あの雨の日から一ヶ月ほど。思わぬ時間を二人で過ごした後、提督と翔鶴は互いに特別な関係に発展していた。 仕事の合間を縫って軽いキスを交わしたり、二人で朝まで語り合ったり。もっとも、あの日を含め一線を越えたことはない。 彼女の性格上、きっと望めば応えてはくれるのだろうが、それを本心で望んでいるかは分からない。そう考えると、提督は軽々しく踏み出せずにいた。 「それで……ですね。提督は今晩、何かご用事がお有りでしょうか?」 もじもじしながら視線を外して訊いてきた翔鶴に、いや、特に無いよ、と提督が答えた瞬間、彼女の表情がぱっと明るくなった。 こんな時の彼女はいつもの大人びた感じが隠れてしまうせいか、本当にただ可愛いな、と提督は思った。 「で、では、よろしければまた部屋に遊びに来られませんか?今夜は瑞鶴が友人のところに泊めていただく予定とのことで、あの、良いお茶が手に入ったので」 妙にわたわたしながらお誘いの言葉を述べる翔鶴。秘書艦なので当然、提督が明日が非番であることは把握済である。 そして無論、提督に断る理由はない。夜半の来訪の約束を交わして、彼らは再び報告書に向かった。 仕事が終わったフタヒトマルマル。何度か邪魔したことのある翔鶴型居室のドアを、提督がこんこん、とノックする。 「はい、どうぞ。開いていますよー」 中の声に誘われ、部屋へと足を踏み入れる。 「あ、錠は下ろしてくださいね」 暗さを妙に思いながらも言われるままに鍵を閉めると段差で靴を脱ぎ、そっと中扉の障子を開けた瞬間。 和風のスタンドライトの間接照明が、淡いオレンジに染めるほの暗い和室内。 いつもの和服とは違う、やや大きめのパジャマを来た翔鶴が、部屋の中央に敷かれた一組の布団の上にちょこんと座っていた。 予想もしなかった完全な『お膳立て』に、提督は思わず息を飲んだ。 「ここへ座って下さい、提督。お話と……」 ぽんぽん、と布団の端を叩く翔鶴。 「……そのほかいろんなことをしましょう」 緊張と勇気の伝わる、精一杯の笑顔。 ……分かりきっている、互いの本心。もはや逆らえるはずも、誤魔化せるはずもなく。 「……ん」 待たせたことを、申し訳ないなと思いながら。 気持ちが先走り過ぎ無いよう、静かに唇を味わいつつ。 提督は彼女を、寝所にゆっくりと押し倒した。 いい匂いのする淡青の上衣のボタンをひとつ、ふたつと外し、胸元の上半分を露出する。 「提督……大好きです。本当です。可愛がって下さいね……」 言葉に応えるように、紅潮する頬に手を添えて、互いに積極的なディープキスを交わす。 「……ん………んん……っ……」 上衣を左右へ完全にはだけると、柔らかそうな翔鶴の双丘が淡い光のもとに晒された。 「は……はずかしい、です……あまり、見ないでください……」 恥じらいながらの上目遣い。その瞬間、理性の堰が音を立てて決壊した。 やわらかな胸元に密着し、揉みしだきながら舌で先端を愛撫する。 甘い喘ぎを聞きながら、下衣も脱がさず下着の中に上から手を無遠慮に差し込み、茂みの奥の秘所を撫で擦る。 聞き慣れたはずの彼女の声、耐えるような、堪えるような喘ぎが、更に理性を犯していく。 愛しい。愛しすぎて、……もっと完全に、自分のものにしてやりたい。翔鶴。 下衣と下着をもどかしいように奪い去り、彼女の白い脚を開かせ、既に滴るほどに潤う秘所を露わにする。 直後、勢いに任せた乱暴な挿入の試みが、爪を噛んで羞恥に耐えていた翔鶴に艶やかな悲鳴を上げさせた。 破瓜の痛みに耐えつつ、それでも濡れた瞳で愛しい人に手を差し伸べる翔鶴。 薄血と愛液の混じった分泌物に塗れながら、本能のままに抽送を続ける提督。 熱さ。柔らかさ。汗。熱い呼吸。喘ぎ声。動悸。髪。におい。震え。 たまらない心地よさ。受け入れられた達成感、否定されない安心感。 そして……同時に達する、融け合うような一体感。 提督と翔鶴の『初めて』は、勢いと幸福のうちに幕を降ろした。 「今夜は。お泊りになっていきます?」 「うん。お言葉に甘えようかな。瑞鶴は帰ってこないんだっけ。友達のところって誰かなあ?」 一線を越えても、いつも通り。いや、それまで以上にお互い好きになったような気がする。 布団のうえに二人並んで寝転がりながら、そんな簡単なことに提督がこの上ない安堵感を覚えていると。 「……大鳳と飛鷹のお誘いに。私の代わりに行ってくれたんですよ」 はっとする。今日の日付……6月19日。 ……まさか……いや、間違いないだろう。 「翔鶴、そんな大事な日に……」 「私には、提督の一周年を一番最初にお祝いするのが、一番大切なことでした。みんな、笑顔で賛成してくれましたよ?」 「……それは……まいったな。関係はもうバレバレなのか」 提督がそう言って、思わず苦笑いをすると。 「お話をしましょう、提督。もっと知りたいです。貴方のことも、私が……沈んでから、今日までのことも」 目前の翔鶴が、静かな瞳と声でそう言った。 そして。 提督の知らない、戦争。翔鶴の知らない、平和。 その日二人は、夜更けまでいろいろな話をした。 「提督。マルナナマルマルです。朝御飯、何にしましょう?」 甘く優しく、それでいて芯の強さを感じさせる翔鶴の声で目が覚めた。 畳の香り、見慣れぬ天井……翔鶴型の部屋、彼女の布団の中。 「ようやくお茶を煎れられますね~」 カチャカチャという茶器の音、至高の芳香。 朝起きてすぐに彼女が手の届くところにいることに、この上ない幸せを感じる。これをずっと、できれば一生続けたい。 僕の心が、嘘偽りなくそれを感じているということは……。 そう。たとえそれが、どんなに困難なことであったとしても。 やはり、もう一線を越える努力をしよう、と提督は密かに固く心に誓った。 (終) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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GM(提督):bottle 開催予定日:10月3日(金)の2200~2500より開始致します。 卓場は「どどんとふ むせる」を予定しております。 ・ストーリー きみたちはとある鎮守府に所属する艦娘たちだ。 ある日、きみたちの元へ古ぼけた懐中時計を持った艦娘が訪ねてきた。 その艦娘言う。「助けて欲しい」と。 「過去にあった“悲劇”を、どうか防いで欲しい」と。 きみたちはその“悲劇”を防ぐため、過去へさかのぼることとなる――。 PL名簿(使用キャラクター/PL名/レベル) PC1:蒼羽(瑞鶴) PC2: PC3: PC4: ・レギュレーション プレイヤー人数:4人限定 ルールブック:着任の書(必須) サプリメント:建造の書・壱、建造の書・弐(必須) レベル:初期作成ないしはレベル1に限る。当然ではあるが別府と金剛改二はこっち出禁な(震え声) ◯備考(READ ME) 1サイクル1戦闘 高速卓。バシバシ進めて行きますが、RPはお好きにどうぞ。(メインをRP用、判定を判定用のタブで区切って進行すると思います) (シャカマンダラは)ないです(半ギレ) ・連絡帳 参加希望者はこちらにどうぞ。 使用キャラクター及びそのURLを書き込んで頂ければ幸いです。 卓が生えてればとりあえず投げる。それが私の流儀。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYutr7Dww -- (四季) 2014-09-29 20 42 18 ハイコンばっかだったので参加しまする。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYhISFEQw -- (ソリット) 2014-10-01 22 23 49 参加希望投げます、弥生希望ですがバランス悪いなら変更します。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYs5C4EAw -- (Bloom) 2014-10-01 23 52 19 シナリオ中に手に入った機銃、余っておりますので欲しい方、どうぞ。 -- (蒼羽) 2014-10-06 10 55 43 名前 コメント すべてのコメントを見る
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324 :2-358:2014/05/11(日) 22 44 56.45 ID QFRj+f2x えっと不人気でおなじみの妙高型です。 半年ぶりのアップです。 すいません。丸二日推敲しましたがエロまでたどりつけませんでした。 戒めてとして最前半アップします。 後半も早めにアップします。 妙高型みすてないでぇ 325 :2-358:2014/05/11(日) 22 45 56.04 ID QFRj+f2x 4-1-1 鎮守府の食堂は喧騒に満ちていた。 喧騒を煽るかのように食欲をそそる香りが食堂に漂っている。 「カレーライス♪カレーライス♪」 謎の節をつけた歌を駆逐艦娘達が楽しそうに歌いながら配膳口に並んでいる。 金曜日の夕食はカレーライスである。 泊地からほど近い獅南島で夕食を取る艦娘もいるがカレーの日はほとんどの艦娘達がここで夕食をとる。 ここで暮らしている艦娘達全員を収めて余りある大食堂は付属の厨房も含めて鎮守府自慢の設備である。 食堂を仕切っているのは給糧艦『間宮』だが、艦娘達が手伝うことも多い。 「暁、にんじんは残さないんだぞ」 「一人前のレディは好き嫌いなんかないんだから。それにカレーのにんじんは、食べられるし」 「ねぇねぇ、今日のカレーは誰のカレーかな」 「電は鳳翔さんの辛くないカレーが良いのです」 カレーは海軍の定番メニューということもあり普段に増して手伝いを申し出る艦娘が多い。 客船仕込みの葡萄酒を使った飛鷹姉妹の欧風カレー。 豚ばら肉とたくさんのお野菜が入った鳳翔のカレーは正調おふくろの味だ。 意外なところでは酒粕を使った那智の和風カレーや苦瓜の入った伊58のカレーも人気だ。 「今日のカレーは……提督カレー、やったぁ!」 男子厨房に入るべからず、昭和の提督が見たら仰天するだろうが提督の趣味は料理である。 最初は内緒にしていたのだが、最近は良く厨房に立つようになっていた。 材料を刻んだり、具材を煮込んだりしながら戦略を練るのがいいらしい。 特に沖ノ島攻略戦が始まってからというもの、彼は厨房に立つことが増えた。 信頼し可愛がっている艦娘達が己が作った料理を喜んで食べてくれるのが何よりの気分転換なのだ。 今日の提督カレーはバターの香りが芳しいチキンカレーだ。 提督カレーは毎回色々変わる。きちんと手間をかけて作られた提督カレーは艦娘達に人気が高い。 配膳口では割烹着姿も神々しく《艦隊の母》鳳翔が艦娘達にカレーを盛り付けている。 「上々ね」 「メシウマ!」 「はぁ…癒されます…感謝ですね…」 「ほう。これはなかなかのものじゃな」 あちらこちらで艦娘達が楽しげにカレーを平らげていく。 併設されている厨房から提督がその光景を目を細めながら眺めている。 艦娘達との生活。 今の彼にとってかけがえのないものがそこにはあった。 暫く食堂を眺めていた提督は、傍らでいそいそと調理器具を片づけている艦娘に笑いかけた。 「羽黒、手伝ってくれてありがとう」 326 :2-358:2014/05/11(日) 22 47 25.56 ID QFRj+f2x 4-1-2 「いえ、あの、こちらこそありがとうございます」 恥ずかしそうに羽黒は微笑んだ。 白い三角巾と同じく白いエプロンが彼女の楚々とした魅力を強調する。 「司令官さんのお手伝いはお料理の勉強になります」 「そんなに大したものじゃないよ。でも羽黒が手伝ってくれて本当に助かった」 そう言っていつものように頭を撫でる。 艦娘の頭を撫でて労いや感謝の意を表すのは提督の癖だった。 羽黒は嬉しそうに頬を赤らめた。 ―司令官さんの手、優しくてあったかい。 彼女は提督に対して好意以上の気持ちを持っていた。 だが、生来の気弱さからそれを提督に伝えられずにいる。 姉たちや一部の積極的な艦娘達はストレートに提督に気持ちを伝え、それ相応に提督との時間を楽しんでいる。 ―私にはみんなみたいな積極性はないから…それに、もし、嫌いって言われたらどうしよう。 そう思い俯いている日々を続けていたが、二週間程前に見かけた提督と足柄の密事から羽黒の中で何かが芽生えた。 那智も妙高もそれぞれに提督と深い関係にある事を目撃してしまった。 同じ姉妹艦にできたのに。 自己嫌悪と嫉妬が羽黒の胸に渦巻いた。 ともすればそれは暗い悪い方へと彼女を導いてしまっただろう。 だが、ここで彼女は思い出す。 『艦内生活一般心得 宏量大度、精神爽快なるべし。狭量は軍隊の一致を破り、陰欝は士気を沮喪せしむ。』 帝国海軍昭和14年練習艦隊心得が彼女はうじうじするのを止め正面からの行動に出る事を決めた。 まごうことなく彼女は帝国海軍の一員、太平洋を所狭しと暴れまわった甲型巡洋艦なのだ。 そして『見敵必戦』こそは彼女達のモットーだった。 彼女は提督に思いを伝えるための作戦を練った。 そして、機会を増やせば同時に告白できる機会も増える、という結論に達した。 鳳翔にクッキーの作り方を習って以来、出撃の合間や休養日を使い料理の腕を磨いてきた。 特訓のおかげか一通りの事はできるようになり、ここしばらくは提督と肩を並べて厨房に立つことに成功していた。 取りあえず前哨戦に勝利したというべきだろう。 だが、彼女の目標はここではない。 ―こ、ここで満足しちゃダメ。 327 :2-358:2014/05/11(日) 22 53 24.20 ID QFRj+f2x 4-1-3 意を決した羽黒は精一杯の勇気を奮い起こした。 「あ、あの司令官さん」 「ん?どうした」 「あの、その…」 もじもじと先に進まない。 そんな姿の羽黒に何人かの艦娘達が気付いて無言のエールを送る。 照れ屋でおとなしい羽黒はともすれば臆病なイメージが印象に残ってしまう。 しかし、戦場での彼女は勇敢かつ熟練した海古強者だった。 『海の餓狼』妙高型重巡の名に恥じないその戦いぶりとその身を持って僚艦の盾にすらなる仲間思いの性格から姉妹のみならず他の艦娘からの信頼も高い。 目の前で茹蛸のようになる羽黒の頭を撫でている提督も内心の昂ぶりを自覚していた。 艦娘達に囲まれた生活に好意を寄せてくれる艦娘からのアプローチ。 口さがない艦娘達から鎮守府の種馬だのち○こ司令だの呼ばれている提督だがそれ故、余計に博愛主義を貫いてきたし艦娘達も敢えて提督を独占することは無かった。 『海軍士官たるもの港ごとに女がいて、粋な遊びの一つや二つできなくてどうする』 英雄色を好む、という言葉が一種のステータスとして通ってた時代の記憶を根底に持つ艦娘達にとっては、男子たるもの複数の女性にもてることは美徳としてとられているようだ。 現代の女性から見たら男のわがままのそのものだが、何しろ相手は大正昭和の強い女ばかりだ。 艦娘達が自分を好いてくれているのは嬉しい。どの艦娘も愛しい。言うなればお妾さんだ。 だが、かつて連合艦隊を率いていた提督達に及びもつかないひよっこである事を自覚している彼にとってはどうにもこそばゆい現実でもあった。 帝国海軍の将帥たちのように粋にとはいかず、ただの優柔不断になっている自分をなさけなく思ってしまう。 数いる艦娘の中でも羽黒は提督の中では特別の艦娘だった。 カムラン半島沖で彼女に出会ったとき提督は彼女に恋してしまった。 他の艦娘達に抱く感情とそれはちょっと違っていた。 だからこそ余計に自分が羽黒に惚れている事を意識してしまうと他の艦娘達との関係が壊れてしまうようで怖かった。 はっと我に返るともじもじしている羽黒と視線が合ってしまった。 艤装を外し白い前掛けの前に手を組み猫背気味にこちらを見ていた羽黒は提督に一歩踏みよった。 「あの…今夜、お部屋にお伺いしても……いいですか?」 普段のおどおどした口調とは打って変わった決意の籠った声。 ぎゅっと握られた手が小刻みに震えていた。 今まで逃げていた自分が恥ずかしい。当に答えは出ていたのだ。 羽黒の引っ込み思案な性格を利用して、羽黒に振られる事を恐れていたのだ。 あの慎ましい羽黒が勇気を振り絞って言ってくれたのだ。 答えなければ日本男児ではない。 328 :2-358:2014/05/11(日) 22 55 44.62 ID QFRj+f2x 夷を決してた提督は出撃前のされと同等の緊張で羽黒に応えた。 「わかった……夕食終了後、2200に私室で待っている」 提督は前掛けを外し、照れ隠しか軍帽を目深にかぶると傍らの給糧艦間宮に声をかけると、そのまま足早に厨房から逃げるように出ていった。 羽黒は俯いたままエプロン裾を握りしめている。 ―った……やったぁ。やっと言えたぁ……司令官さんと二人きり。 大きな瞳は潤み、今にも涙が零れ落ちそうだ。 立ち尽くす羽黒の肩が優しくそっと抱かれた。 顔を上げると鳳翔が柔和な笑顔を浮かべていた。 差し出されたハンカチで目頭を押さえると涙が零れる。しばらくの間、肩を抱いていた鳳翔がそっと促す。 「食べましょ。提督のカレー」 羽黒の心中をおもんばかってかそれ以上は何も言わない。 こくりと小さく頷いた羽黒は銀盆を持って食堂のテーブルに向かう。 銀盆の上には鳳翔の用意してくれたカレーライスと副菜が乗っている。 「おい、羽黒。ここだ」「どうしたの?失敗したの!まだチャンスあるか-」「足柄。声が大きいわ……ここ空いてるわよ」 ぽてぽてと心此処に無く歩く羽黒を姉たちが三者三様に呼び止めた。 姉たちは姉たちなりに羽黒の心配をしていたようだ。 ほとんどの艦娘達は食事に夢中で、提督と羽黒との一連のやりとりを見ていたものはごく少数だったが姉たちは一部始終を見ていたらしい。 さすがは姉妹艦である。 ちょっこんとテーブルに向かう羽黒を姉妹たちは神妙な顔で迎えた。 俯いてカレーを見つめる羽黒の表情は見えない。 暫くの沈黙の後、那智が口を開いた。 「その、なんだ……飲むか。今夜は私が付き合うぞ」 無関心なような顔をしてその実、情実細やかな次女が心配げに切り出す。 「い、一回や二回、断られたって大丈夫。チャレンジよチャレンジ!」 聞きようによってはカラ元気に聞こえてしまうところが足柄の悲しいところだ。 考えようによっては彼女が一番提督(の肉体?)に飢えているようにみえる。 だからライバルが減って喜ぶべきなんだろうがそこを励ましてしまうところが三女の良いところなのだろう。 「―提督が羽黒を傷つける事を言ったのなら後でしっかりお説教してあげる」 普段は優しくお淑やかな長女だが、敵に回すとこれほど怖い相手はいない。 提督に理路整然と意見できる娘は霧島と妙高、不知火ぐらいである。 「あ、あのね…」 俯いたまま、優しい末っ子はぽそりと口を開いた。 ゴクリ。 四姉妹の顔に緊張が走る。 「今夜、私室に…来なさいって」 三人の姉は顔を見合わせると微笑ましいちょっと意味深な笑顔で愛妹に言った。 「「羽黒、頑張ってね!」」 +後書き 330 :2-358:2014/05/11(日) 23 06 43.31 ID QFRj+f2x 取りあえず羽黒、頑張った。 ダメなのは提督=書き手だ。 部屋のあれこれも、なんというか、全身舐めしゃぶってるのをなんとか 見ていただけるレベルにまとめてます。 …嫁、難しい。浮気の鈴谷と長波に手を出してしまいそう。
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68 :づほちゃん童貞を美味しく食べりゅ☆:2015/10/25(日) 22 16 06 ID 1EsRa5KA 提督×瑞鳳投稿します 69 :づほちゃん童貞を美味しく食べりゅ☆ ◆vUo//O.X1M:2015/10/25(日) 22 16 57 ID 1EsRa5KA 司令官室。 瑞鳳は煎餅布団の上に正座して司令官を待ち構える。 「質素な煎餅布団しか用意できなくてごめんな」 「ううん。瑞鳳はすっごい嬉しいよ」 瑞鳳とケッコンカッコカリした司令官のケッコン初夜。 あくまでも『(仮)』である事から本当の婚姻ではない。 しかし人間と艦娘の絆を結んだ証明ではある。 その点で司令官と瑞鳳はお互いに想いあっていた……だがしかし。 「ねえ司令。吹雪ちゃんから聞いたけど童貞なの?」 思わず司令は吹き出す。 吹雪は司令にとっての『初期艦』であり、瑞鳳も親しくしている駆逐艦なのだが……。 「吹雪め……勝手な事を言いおって」 この鎮守府の吹雪は司令官に対しては結構辛辣なのである。それはともかく。 「で? どうなの?」 「……女性経験は、ない」 70 :づほちゃん童貞を美味しく食べりゅ☆ ◆vUo//O.X1M:2015/10/25(日) 22 17 42 ID 1EsRa5KA 事実である。 司令官はいい年だが女性経験は一切ない。 だから童貞なのである。吹雪にそれを指摘される道理はないが。 「ふぅん……へぇ……」 瑞鳳は改めて司令官を値踏みするように見る。 海軍軍人らしい鍛えられたたくましい肉体。 だが女性経験はない。つまり童貞。 「……じゃあ例えば瑞鳳とセックスする気も……」 「ない」 即答だった。 「いや……別に瑞鳳が魅力的じゃないと言ってるわけじゃないんだ。ただ人間と艦娘が結ばれてどうなるか保証はない。人間と艦娘のハーフがどのような子に育つかもわからないし、それに妊娠したまま戦場に出れば母体も子供も危険だ……」 「妊娠して沈んだら子供ごと深海棲艦化しちゃうかもしれないしね」 「そこまでは考えていないが……有りえる話だな」 艦娘はまだ生まれて間もない。 裏ではどのような事が行なわれてるか司令官は分からないが人間と艦娘のハーフがどうなるかテストケースが少なすぎるのも事実だ。 瑞鳳を大事に思ってるからこそなのだろう。 「……三日月ちゃんや瑞鶴さんが言った通りか」 「あいつらが何か言ったと?」 「ううん。なんでもない」 瑞鳳は誤魔化したが、三日月や瑞鶴から「司令官(司令っち)はヘタレだから押し倒さないといけない」と念を押されていたのだ。 だが瑞鳳は諦めてなどいなかった。こういう男だから愛したのだろうから。 しかし理屈は分かるが、ケッコンしたのにもかかわらず抱かれないのは良くない。 瑞鳳は一つの賭けに出る気でこの場に居る。 「ねえ司令。あたしがどんなことやっても愛してくれる?」 「場合にもよる。深海棲艦化して民間人を襲うなら……」 「他の人間も艦娘も関係なくて、ただ司令とあたしの間だけの話。例えば九九艦爆を放ったりしたとか」 「瑞鶴や葛城にはしょっちゅう撃ちこまれてるな。慣れてるさ」 「瑞鶴さんや葛城ちゃんの話じゃなくて……まぁいいや」 瑞鳳は意を決したように机の上に置かれているものに目をやる。 夜食兼晩酌用に作った卵焼きと日本酒だ。 「じゃあ司令。卵焼き、食べる?」 「ああ、いただこう。瑞鳳の玉子焼きを肴に酒を頂くのが最近の楽しみだからな」 「ありがとう」 瑞鳳も最初から卵焼きを作れたわけではない。 司令のために鳳翔にならって頑張って来たのだ。 しかし瑞鳳はその信頼を裏切りかねない賭けに出る。 瑞鳳は司令に隠れて粉薬を取り出す。 「(大鯨ちゃんからもらったこのドイツ製試験薬で……)」 龍鳳がUボートからもらったドイツの試験薬。 それを瑞鳳は受け取っている。 これは一言にするなら『艦娘LOVE』に誘う媚薬だ。 『瑞鳳ちゃん。司令みたいな人はいくら誘っても我慢するから、こういうものを使って愛してあげるといいですよ』 空母になってやたら自信を得たのか、従姉妹とも呼べる龍鳳はどこかやり手だ。 しかし瑞鳳も有難くそれを受け取る。 「(今こそこれを使うね)」 サーッ! 念には念を入れて卵焼きにも試験薬を混ぜているのだが、更にお酒にも混ぜる。 「はい、どうぞ。司令」 「うむ、いただこう」 司令は瑞鳳が変な媚薬を混入した事を知る由もなく、いつものようにいただく。 「やっぱり瑞鳳の玉子焼きは美味いな」 「そう?」 「瑞鳳は魅力的な艦娘だからな」 「いつも言ってくれてるけどすごくうれしい」 「……瑞鳳。ここまで魅力的だった……か?」 司令は頭の中がピンク色のもやにかかったかのように顔を紅潮させる。 実際、瑞鳳を美少女だと思っているし、そういって無自覚に口説いた事もある。 だが司令はドイツ性の媚薬を接種した事で…… 『艦娘LOVE』の状態になっていたのだ! 「ごめん。大鯨ちゃんから人間を『艦娘LOVE』にする薬をもらって、それを混ぜちゃった」 「あ、ああ……だからなのか」 「瑞鳳のこと嫌いになった?」 「なれるわけないだろ……っ」 あくまで瑞鳳と司令官の間だけのだまし討ちだ。別に他の誰かに迷惑をかけてるわけでもない。 良心が苛む事などないから『艦娘LOVE』のまま瑞鳳を見つめる。 「ずいほう……」 兵器なのに見た目麗しい瑞鳳。 甲斐甲斐しい瑞鳳。 その綺麗なブロンド色の髪、娘の匂い、ぷっくらした唇。 「ちょっと恥ずかしいけど、卵焼きのちょっとエッチな食べ方すりゅ?」 「エッチな食べ方?」 「ちょっと口を開けて?」 艦娘への愛情から判断力を失っていた司令は、言われるがまま口を開ける。 すると瑞鳳は卵焼きを自らの口に含んだ。 司令はその時は代わりに瑞鳳が卵焼きを食べるのかと思ったのだが……。 「んー」 瑞鳳は口移しで卵焼きを司令官に食べさせられた。 「んっ!?」 瑞鳳は更に舌を絡めて来て司令が口を閉じるのを防ぐ。 だが元から瑞鳳への愛情を抱いていた司令が、媚薬の効果で更に瑞鳳への愛しさを強めていたため自ら率先して瑞鳳と舌を絡める。 いつもよりも甘い甘い卵焼きだ。 「ふぁあああああん。あはぁ……」 様子がおかしいのが瑞鳳。 口移しで卵焼きを食べさせた後、発情したかのように顔を真っ赤に紅潮させて喘ぐ。 龍鳳のもたらした媚薬の効果だろうか。 否。 ここで設定解説をしよう。 艦娘は人間に反抗しないように『人間LOVE』を植え付けられている。 瑞鳳は比較的その調整が薄れているが、しかしいざという時に備えた機能がある。 それこそ司令も知らない艦娘の恐るべき真実。 「しれぇのキス……おいしぃ……」 艦娘は人間の唾液を接種する事で発情するのだ! 今の瑞鳳は元から司令を慕っていた愛情を更に唾液効果で強められ、完全に発情してしまっている! 「海戦中じゃないしぃ、なんか服とか熱いぃ……ていうか、邪魔!」 呆けた顔で瑞鳳は乱暴に服を脱ぎ棄てて生まれたままの姿……というのもおかしいかもしれないが、とにかく瑞鳳は全裸になる。 「今なら格納庫……いっぱいまさぐってもいいよぉ」 「俺はそんなつもりじゃ……」 「いいからぁ」 呆けて痴態を晒す二人の人間と艦娘。 瑞鳳は司令をそのまま煎餅布団に押し倒す。 「司令は瑞鳳の何が欲しい?」 「……おっぱい」 司令は理性が飛んだ状態で言い出す。 「瑞鳳におっぱいないよ?」 「ある……すってもいいか?」 「うん、好きにしていいよ?」 司令は言われるがまま瑞鳳の乳首に吸いつく。 甲板胸と煽られても仕方のない。 瑞鳳の胸は平坦だった。しかし司令は必至で吸い付く。 「んっ。あはっ……司令ったら赤ちゃんみたいでかわいいなぁ……うふっ」 瑞鳳は司令の頭を優しくなでる。 「よしよし。司令かわいいなぁ」 これが正常な司令ならばどう考えていたかもわからない。 だが媚薬によって『艦娘LOVE』になっていた司令は、自らの瑞鳳への愛情欲求に素直になっていた。 「瑞鳳は……魅力的だ」 乳首を舌で舐め、転がし、優しく噛む。 小さい胸が瑞鳳へ性的快楽を強める。 「んっ! もっと優しく噛ん……うん。いいよ、司令だいすき……」 「瑞鳳の乳はおいしいな……」 「もう母乳なんか出ないよぉ……でも母乳出す方法ありゅかもしんない……」 「それは……」 「瑞鳳がぁ。しれぇの童貞を美味しく食べてぇ。人間と空母の卵を作ればぁ。母乳が出るかもぉ」 卵焼きを作るのではない。 卵を作るのだ。 本当に空母と人間で卵を作れるのかはわからない。 しかし今の瑞鳳は産卵する気満々である。 瑞鳳は司令のズボンを引っぺがす。 「えへへ……しれぇのおちんちん、駆逐艦の単装砲みたぁい」 媚薬効果もあってか司令の単装砲は空高くそそりあがっていた。 瑞鳳は単装砲に愛おしく頬ずりする。 「司令の単装砲ちゃんカワイイなぁ」 「うっ……瑞鳳……っ」 「司令も可愛いなぁ……瑞鳳の事、そんなに気持ちよくなってくれてるんだ。えへへぇ」 瑞鳳は単装砲をさすり、こすり、そして舌でなめる。 「うおっ!」 「司令の単装砲、食べりゅぅうううううう!」 瑞鳳は単装砲をそのまま口に咥えこむ! 童貞の司令にとっては未知の快楽が愛しい瑞鳳によって与えられ、悶絶する。 「んああああ瑞鳳……」 「もぐ……んっふっ。ちゅっ……」 瑞鳳は単装砲を美味しそうにしゃぶる。 テクニックがあるわけではない純粋なフェラチオ。 だが愛しい瑞鳳が自分のモノを美味しそうに咥えている事実が司令の艦娘への愛情を加速させる。 「瑞鳳……もうだめだ……射精るっ」 「だーめ!」 最後の一押しで口内射精しそうになった所で瑞鳳は単装砲を離す。 瑞鳳の唾液が司令の単装砲と淫らな橋を作るのを瑞鳳は未練たらしく見るが、ここが本番ではない。 司令は瑞鳳が口内に射精されるのを嫌がってたと思ったが違う。 「瑞鳳ね。司令の童貞をここでたべたいなー」 瑞鳳はくぱぁと自分の秘所を広げる。 瑞鳳の綺麗な髪の色と同じ毛がある。 だが司令はそれでも綺麗だと思う。 思うが最後の理性が押しとどめる。 「だ……めだ……」 「えぇ。瑞鳳のこと嫌い?」 司令は必死で泣きそうになりながらも首を横に振る。 艦娘への、瑞鳳への愛情を強化されつつも耐える。 「瑞鳳の事は……愛している。だが……人間と艦娘の子供がどうなるか……分からない」 78 :づほちゃん童貞を美味しく食べりゅ☆ ◆vUo//O.X1M:2015/10/25(日) 22 32 02 ID 1EsRa5KA 司令は最後の理性で瑞鳳を妊娠させることを拒んでいた。 瑞鳳を大事に思っているからこそ愛情ではその理性は壊せない。 だが瑞鳳はもはや我慢出来なかった。 司令の単装砲を自分の秘所まで向ける。 「でも瑞鳳、司令の童貞……食べりゅううううううっ!!!!!!」 そして腰を下ろして自分の秘所で司令の一物を咥えこむ……童貞を食べる! 「うおおおおおああああああっ!」 「アウトっ! アウトレンジッ! アウトレンジ決めましゅっ!」 「瑞鳳! 瑞鳳! 瑞鳳!」 「しれぇのどーてー食べちゃった! 瑞鳳のアウトレンジで食べちゃった! しれぇカワイイな! しれぇだいしゅきぃ」 「俺も好きだ! でも……瑞鳳をママにするわけにはいかないんだ!」 腰を必死で振る瑞鳳からの快楽と愛情を受けつつも司令は必至で耐える。 もう自分でも何故、瑞鳳に中出ししてはいけないのかわかっていない。 だが彼なりに瑞鳳をママにしてはいけないと考えている……何故? どうして? それも分からない。だが司令は瑞鳳を愛し、瑞鳳は司令を愛している。愛し合っているのに、こんなに気持ちいいのに分かりあえないのか。 「でも司令なんかかわいそう……アウトレンジしてるのに、アウトレンジしてるのに……瑞鳳のこと嫌い?」 「大好きだ!」 「瑞鳳もしれぇのことだいしゅきぃいいいいい!」 瑞鳳はなおも腰を振る。 だが司令はわけもわからず耐える。瑞鳳を護るため。 しかし快楽を通り越して激痛を耐えているようなものだ。 「瑞鳳がママになっちゃダメ?」 「だから……だから俺は瑞鳳を護る!」 「うれしぃ! ありがとぉ!」 会話は成立していないが、しかしお互いを想いあってるのは変わらない。 司令が無意識で瑞鳳を妊娠させない事を気遣っているように、瑞鳳は射精に耐える司令を救おうとしていた。 「司令と瑞鳳で人間と空母の卵つくりゅうううううううう!!!」 「瑞鳳ぉおおおおおお!」 瑞鳳は騎乗位のまま腰を振り、舌を絡めたキスをする。 そして耐える司令に対し、瑞鳳は最後の一押しをした。 「しれぇ! パパになっちゃえー!」 そして最後の一突き。アウトレンジ。 瑞鳳を妊娠させてはならないという理性で耐えていた司令だが、自分自身がパパになってしまう。 瑞鳳と自分の子供のパパになる。その瑞鳳の玉子焼き以上の甘い響きが司令の最後の一線を越えた。 「ずいほぉおおおおおおおおおお!!!!!」 今まで我慢してきたものが全て射精された。 瑞鳳への愛しさと快楽を込めたその全てを叩きつける。 「ひゃあああああああああっ! しれぇのがぁ。瑞鳳の膣内にいっぱぁいきてりゅ! アウトレンジぃ! アウトレンジしゅりゅうううううう!!!!!!」 出しても出しても止まらない。 瑞鳳は司令にキスをして更に高める。 「まだ出てりゅ! 出てりゅ! しれぇがパパになっちゃうぅうううううううう!!!」 「づほぉおおおおお! づほぉおおおおお!」 文字通りアウトレンジとしか言いようがない量が出る。 全てを射精し終えるまで永劫のような時が流れる。 「はぁ……はぁ……」 一度の大量射精で赤疲労になる司令。 瑞鳳は彼のたくましい胸板を舐めながら愛おしく語る。 「パパになっちゃいますね……あなた」 瑞鳳の『あなた』『パパ』呼ばわりを聞いて、司令の中で何かが切れた。 騎乗位になってた瑞鳳を逆に押し返す。 「あんっ! あなた!?」 「たまご! たまご作るぞずいほう!」 「うんっ! うんっ! やせんでぇ! にんげんとぉ! くうぼのぉ! たまごつくりゅうううううううう!」 その後滅茶苦茶夜戦した。 翌日。 「……ごめんなさい」 理性を取り戻した司令と瑞鳳は向かい合い、煎餅布団の上で瑞鳳は頭を下げる。 「さつき1号……いや『ろー』だったか? ドイツからの物資にあったな。アレを混ぜたんだろう?」 薬の効果が少し残りつつも、まだ理性的な事を考えられるようになった提督が指摘する。 「……はい」 「多分入れ過ぎだ。それに明石が量産しようとしているらしいが、次入れる時は量に気を付けろ?」 「怒らないの?」 「あの薬は人間に『艦娘LOVE』にするための、それこそ媚薬だろう。君たち艦娘はキスだけで興奮するのに人間はそうならないのは、アンフェアじゃない」 艦娘は人間を愛するように出来ている。 だがそれはあくまで一方的だと司令は思う。 人間も艦娘を愛さねば意味はない。 それに司令が瑞鳳を女として愛しているのも真実なのだ。 「むしろ謝らねばならないのは俺の方だろう」 司令は瑞鳳に向けて土下座する。 「ちょっ、なんで司令が謝るの? え?」 「艦娘と人間のハーフはどうなるか分からない。だから君に中出ししたくはなかったんだが……」 「もー。司令のこと大好きだけど、そういう所ヘタレだと思うな」 瑞鳳はそう言いながら司令に軽いキスをする。 「瑞鳳はちゃんと司令の卵を産むし、それまでには静かな海を子供に見せてあげるから……ね?」 「そうだな。いつか静かな海で、だ」 やる事は決まっている。いつか静かな海で。 「俺は誓うよ。ちゃんと瑞鳳を最後まで愛する。絶対沈めない。もし沈んでもちゃんと迎えに行く」 「ジュウコンカッコカリすりゅ?」 「俺はしない」 「……そういう所、瑞鳳があなたの事大好きな理由なんだよ。ちゃんと元気な卵、産むからね」 媚薬を使ってはいるが元々二人は愛し合っていた。 カッコカリであろうが結婚である事は何も変わらない。 「なァ瑞鳳」 「なあにあなた」 「空母って産卵するのか?」 「さあ……でもどっちにしてもちゃんと元気な赤ちゃん産むからね!」 「……ああ。君の子供のパパになるからな」 ~了~ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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「また、かや」 司令は艦が沈むと自室にこもる。 誉められたものではなく、むしろ叱咤する文がたびたび送られて来ておる。 限界なのじゃな。そう感じる。 「あ、え、子日?」 わらわの妹を想ってくれるのは嬉しいのじゃが、見ていていたたまれないのう。 最初に失った艦だからじゃろうか子日を、あるいは若葉を呼ぶ。 「そうじゃ、子日じゃよ」 だからわらわはできる限りそう振る舞う。忘れさられる艦と比べればいかに幸せかなど問うまでもなかろう。 「ああ、子日、子日だ」 そう言ってわらわの胸に吸い付く。果たしてこやつが子日とねんごろだったのか知る術はない。 「ふふ、まるで赤子よの」 一心に吸い付く姿はまるで全てを投げ捨て幼子に戻っているようじゃ。 「よしよし、わらわがついておるからのう」 そう言ってそっと抱きしめる。 「ああ子日、あったかい」 もしこやつが子日と、あるいは若葉とそのコトに及んでおったら、わらわはそこまで真似できた自信はない。 じゃから、こうやって胸や唇を吸う行為で止まっておるのは安堵しておる。 ただ、たまに思うんじゃよ。 全て、諦めさせてやれたら、そのほうが楽になるんじゃなかろうかと。 こんな紛い物ではなく、御霊となった二人に会える方が幸せではなかろうかと。 そんな迷いがあったからじゃろうか。こやつが錯乱しておるのに気づけんかった。 小声でなんぞ話しとる思えば、若葉は現実じゃない、やと。笑えてくるのう、そんなのいつからじゃと思っとるんじゃ。 思えば此度初霜を失い、わらわはひとりになったのじゃな。 「子日! 何を」 こやつが下半身に血を集めておったことくらい気づいておる。 じゃから、長袴さえはいでしまえば、出来ることは分かっておった。 一つになるとわらわの秘所からは避けるような痛み。流石に無理があるようじゃの。 見れば、焦点の合わぬ虚ろな目をしておる。ちょうど良い。 「わらわが初春じゃ。よろしく頼みますぞ」 そう耳元で呟いた瞬間、跳ねた。 わらわを押し倒すような体位に変わりわらわの首筋に手がかかる。 「あ、あ、返せ返せ」 一体何をじゃと思えば子日を返せと叫んでおる。ああ、わらわも疲れた。 じゃから、手に力が入り息も出来ず、全身がおかしくなろうとも抗わん。 こういう時、なんと思えば良かったか、ああそうじゃ。 痛いぞ、じゃが悪くない。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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63 :名無しの紳士提督:2015/02/12(木) 19 56 10 ID Da0WDTxc 提督「俺は命令とかするけど君たちのように戦えないから、君たちの為にご飯を用意するぐらいしか出来ないんだ…」 艦娘達「(提督の手料理…)いただきまーす…………ンマアアアアイ!」 赤城「MVP貰って提督のご飯は私のです!」 加賀「提督の手料理は譲れません!」 金剛「テートクの焼いたデリシャスなケーキで二人きりのティータイムデース!」 武蔵「この武蔵、提督の手料理の為ならどんな敵にも負けぬ!」 吹雪「MVPとって、て、提督特製のあんみつを」 深海凄艦「ダ、ダレカタスケテエエエエエエ!?スゴイ殺ルキニミチタカンムスタチガコッチニヤッテクルゥゥゥゥゥ!!」 提督「MVPとった人に何か作ってあげると言ったらなんか戦果が格段に挙がっているのだが…」 間宮「orz…ワタシノタチバガガガガガ」 鳳翔「(提督と二人でなにか店を、そして…ポ)」 トニオさんばりの料理上手な提督のお陰で今日も鎮守府と深海凄艦は修羅場です おまけ 提督「俺の焼いたクッキー美味しいかい?」 ほっぽ「ウマイ!モットクレ!」 提督「そうか、なら鎮守府にきたらケーキもあるけど、どうかな?」 ほっぽ「ケーキ!!イクイク!!」 陸奥「深海凄艦の情報 を得るとはいえ、提督、それじゃ不審者よ…」 提督「みんな、ご飯出来たよ」 艦娘達「まってました!」 他鎮守府艦娘達・深海棲艦達「御相伴預リニキマシ…」 艦娘達「カエレ!!」 65 :名無しの紳士提督:2015/02/12(木) 21 57 38 ID mMAbmXt. 深海凄艦になつかれる提督か、pixivのちいか○提督やつ○提督のイメージが 前者は女で後者は妻子持ちだけど 66 :名無しの紳士提督:2015/02/12(木) 22 00 54 ID mMAbmXt. 間違えたつ○じゃなくてご○だ 74 :名無しの紳士提督:2015/02/14(土) 11 50 55 ID B4a2mrSs メシウマ提督かな 75 :名無しの紳士提督:2015/02/14(土) 12 17 07 ID KaO.e07s 泊地で取れた新鮮な海産物で毎晩豪華なディナーだって?w 77 :名無しの紳士提督:2015/02/14(土) 12 57 57 ID vftbawpw ドロップ艦も深海棲艦も海で産まれた海産物だよなぁ・・・・・・。 78 :名無しの紳士提督:2015/02/14(土) 13 33 22 ID HAuCF4PU マグロ漁船(レア艦掘り) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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提督のいない鎮守府は、静かだ。 だが、かれが遠洋に出撃しているがゆえの不在の静かさと、“いない”ゆえの空席の空しさは、 どう思いを馳せてみても違う。 鎮守府筆頭が空席となる理由は、これまた様々である。 いわゆる帝国海軍における人事によるもの、提督が何らかの理由により円満な退役を見たもの。 このふたつのいずれかであれば、艦娘たちは程度の差こそあれど、去った提督を惜しみ、新たな提督を心待ちにする。 今までに何人もの提督が鎮守府に赴任してきたが、どうしても“現在”の提督が一番愛しく思えてしまうようなのだ。 しかしながら、今鎮守府にのさばる沈黙の重たさは、先に述べた状況のどちらでもない。 『提督はボラボラの浅瀬で、紅珊瑚のトナカイの夢をみておられますよ』 高雄が──満身創痍で、唯一南洋から帰還してきた高雄が、年若い妹というべき駆逐艦たちに、 たった一滴の涙を見せて、そう言い聞かせていた。 高雄は提督の秘書で、座乗艦だった。その、南洋に赴く日に限って、かれは、高雄に乗らなかった。 大事な同輩と、愛する男を南の海の底に置いて、それでもたったひとりで高雄は、鎮守府に帰ってきた。 長門の胸中に沸きあがるのは、あれだけ艦娘をとりこにしておきながら、 あっさりくたばった提督への、嫉妬にも似た怒りの念だ。 墓があったら眼前にはったと正座して、明けてから暮れるまで、もの言わぬ石に延々と説教を垂れていただろう。 死は絶対だ。死は不可逆だ。戦場に散り靖国に咲くのが武人の誉れだというならば、 恥を晒しても生きて帰ってくるのはせめて──せめて、男の甲斐性とかそういうたぐいのものではないのか。 憤懣やるかたない長門の足元で、ぱきりと小枝が折れた。 その時だった。 幾分か上擦った、本職の海の男たちにはだいぶ頼りない、耳慣れた五省を唱和する声。 鎮守府にいるのは、提督を始めとする本職の軍人だけに留まらない。 事務屋もいれば、酒保の店員もおり、珍妙な猫もたまにうろついていたりする。 長門!と呼びかける声は、唱和の声に明るく重なった。入渠を終えた金剛がそこにいて、こちらへ手を振っている。 傍らで学び舎の窓を見上げているのは、やはり入渠を終えた比叡だ。 「江田島の士官候補生デース! 未来の提督たちネ!」 「実地学習、だそうです。みな、一度は実際の艦を見て、自らがすべき職掌の重みを体感せよ、とかで」 鎮守府にあまり覚えない、そのものずばり若い娘の声に注意を引かれたと見えて、ひょこりと白い制帽が窓から覗く。 するとたちまち、そこは士官候補生たちが、我も我もと鈴なりの有様になった。 金剛は気安く笑顔で、諸手を挙げてそれに応えた。比叡は比叡で、そんな彼女を微笑ましく見つめている。 「──長門!」 そして、今にも落っこちそうなほど窓から身を乗り出した少年──まだ少年にしか見えない “未来の提督”の声が、まっすぐに長門の鼓膜を打った。 勢い余って、その頭から制帽が落ちる。晴れた空に花弁のようにくるくると舞って、 楽しげにスウィングして、果たしてそれは──推し量ったごとく、過たず長門の胸に、ぱすんとぶつかった。 「長門! ナイスキャッチー!」 「……ちょっと、金剛ねえさま! 少しはものの言い方を──」 「比ー叡ー、ワタシを誰だと思ってるノ? 英国で生まれた帰国子女! 超弩級戦艦! 金剛デース!」 「もう、ねえさまったら!」 制帽を落っことした粗忽者は、それでも笑顔で、三人の艦娘に手を振っている。 鬼より怖いと認められる教官も、提督が不在の今、艦娘たちに『遊んでおらんで仕事をせえ』とは言いづらいのだろう。 なんとも微妙な、苦しょっぱいような顔で、教卓付近の窓から顔を出している。 長門もまた、不安なような、それでいて期待に似ているような、教官の心中とだいぶ通じるところのある心持で、 未だに手を振る少年を見上げていた。 鎮守府が、新しい提督を迎える日も近いだろう。一月や二月ではないかもしれないが、年単位ではないに違いない。 それまできっと艦娘たちは、本物の人間の娘たちを真似て繕い物に精を出してみたり、 ぼんやり海を眺めたり、まだ見ぬ提督に思いを馳せたりして──過ごすのだろう。 その、いずれ来たる提督が、自分を座乗艦に──秘書艦に──ひいては最愛の思い人にしてくれることを、待ち望みながら。 新たに鎮守府に着任した提督は、痩せっぽちの洟垂れ小僧だった。 黒縁眼鏡。生えたのだか生えてないのだか、たまにまばらな無精髭。 “着られている感”がありありな白の詰襟。敬礼は、今までの提督たちと引き比べても、全くのどへたくそ。 洗練されてもおらず、江田島でどうにか作られてしまった濫造提督、というべきありさま。 煙草は嗜まない。酒は猪口の糸尻の量を啜る程度。食も細い。夜になると少し咳き込む癖。 ほとんど雪山のような高地で療養したこともあったんだよと聞かされて、 身の寒くなる思いをした艦娘もあったが、寛解したと笑顔で断言されては追及もままならぬ。 そして、あろうことかその新米提督は、長門を秘書兼座乗艦に選んだ。 気安いわけでもなければ扱いが容易いわけでもない、ウォーシップという呼び名そのものを体現したような長門を。 「ああ、長門それから」 「……なんだ」 そして、あろうことか彼は──いつのまにか少年から青年へと成長した提督は、ある夜、長門にこう告げた。 「きみに、──きみに夜伽を命ずる。本日フタイチマルマルで執務室に出頭するように」 --------------------------------------------------------------
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目の前にある残り資源の報告書に鬱々と頭を抱えながら決済をする。 原因は最近着任した目の前にいる艦娘だ。 「これ、しばらくの間まともな作戦行動が取れないんじゃない?」 「誰のせいだ~!!!」 そう言いながら机を飛び越え、細身の体の割に豊満な胸に向かって手を伸ばす。 ガシッ! 「oh…」 「念のため確認するけど、今私の胸を触ろうとした?」 ギリギリ……こっちの腕を掴んだ手に力が込められる。 「……hai、スミマセン」 「もしかしてしょっちゅうこういうことしてるの?」 「……たまに」 「ふふっ、面白いわね。そうことなら私から仕掛けてもいいのかしら。ね? 提督」 「hai! すいませんでしあ……へっ?」 「あら、そういうことしたいんじゃなかったのかしら?」 「えっと……その」 「どうなの?」 「……はい、したいです」 「うふふ…素直なのは嫌いじゃないわ」 そう言うと彼女はこちらの手を離した。 「あら、何もしないの?」 戸惑うこちらに彼女は無防備な姿勢のまま挑発的な視線を投げかけてくる。 「押忍!失礼します!」 気を取り直して……(むしろノリで触ってぶっ飛ばされた方が気が楽だったのだが)胸に手を伸ばす。 たっぷりとした重みと柔らかな弾力が手のひらに跳ね返ってくる。 しばらく思いのままに揉んでいると彼女の顔色が微妙に赤らんでいることに気づく。 さっきの意趣返しではないがもうちょっと恥ずかしい思いもさせてやりたい。 そう思い…… バッ 「きゃっ!?」 短めの上着を跳ね上げると下着に覆われていない乳房が視界に飛び出す。 間髪を入れずその先端に激しくむしゃぶりつく。 チュルッチュパッレロレロレロチュゥゥゥゥゥ! 「あっ!ンンッ! ちょ、ちょっとがっつきすぎ……あんっ!」 いきなりの刺激に彼女もびっくりしたようでびくりと体を跳ね上げる。 そのまま床に押し倒し、口と手で両の胸を激しく責め そして空いた手でムッチリとした太ももの付け根に手を伸ばす。 抵抗をほとんど見せずに彼女はそれを受け入れる。 わずかに湿っているそこを指で丹念になぞり続けるとやがて奥から徐々に愛液が流れだし、指に絡みつく。 「あぁっ、うん、そこ…気持ちいい……んっ!」 濡れた指でクリトリスを刺激してやると蕩けた表情でこちらにそんな言葉を返す、かわいい。 十分に濡れそぼったそこを早く味わいたくて慌ててズボンを脱ごうとする、が ゴン! 「イテッ!」 脱ぎかけのズボンが足に絡まりこけてしまう、俺カッコワルイ。 「あはは! 大丈夫よ、私は逃げないから」 そう笑う彼女から気恥かしさを隠すように覆いかぶさると彼女はコクンと頷いた。 ズブズブズブ……プチッ 「……ッ痛ぅ……!」 「え?」 その感触と反応に我に返る。 「は、初めて……か」 「……そう……よ。悪い?」 「い、いや……でも、なんで?」 そういえばよく考えたら行為をしていたのはほぼこちらで、彼女は何もしていない。 なんで? 自分みたいなやつを初めてに選んだのだ? いろいろな『なんで?』が頭の中をかけめぐろうとした時 彼女は言った。 「『今の私』の初めては『あなた』にしてもらいたかった。それだけよ」 その言葉で理性が切れる。 まだ痛みが伴うであろう彼女の膣を貪るように腰を振り、何度も何度も奥に腰を打ち付けた そして呻きとも喘ぎともつかない声を発し続ける彼女の中で一気に達した。 荒い息を整えながら今更ながら乱暴にしてしまったという後悔を抱きつつ 「だ、大丈夫か?」と声をかける。 「全然大丈夫じゃないわ。全くもう、乱暴なんだから」 「スマン」 「最後の方はちょっと気持ちよかったけど、提督だけ気持ちよくなったっていうのはちょっと不公平よね」 「え?」 ニヤリと笑うと彼女は引き抜かれた肉棒に舌を這わせ始める。 「ちょ!初めてなのになんでそんなこと知って!?」 「元の軍艦の中なんてこんな話ばかりする人がいっぱいいたのよ、イヤでも覚えちゃうわ」 そう言いながら頑張って立たせようと懸命に舌を這わせている。 動作は拙いが一見好きのなさそうな彼女がこんなことをしているのを見て興奮しないわけがない あっという間に肉棒はガチガチになってしまった。 「じゃあ…いただきます」 ズブズブズブ… こちらに跨った彼女が腰を落とすと音を立ててそれが中に飲み込まれていき 危うくそれだけで再び射精してしまいそうになるがなんとか堪える。 慣れない状態で動く彼女に合わせてゆっくりと腰を動かしてやると お互いの結合部がぶつかりパチュパチュという水音が室内に響く。 「あっあっ……提督……私、そろそろ……くぅっ!!」 「こっちも……そろそろ無理だ……出すぞ!!」 お互いにラストスパートをかけ、激しく腰を動かしながら下から胸をつかんで絞り上げる。 その瞬間膣内がギュウゥゥと肉棒を締め付け、その刺激で今日二回目の精が中に放たれる。 「ふう」 「あら、余韻に浸っている暇なんてあげないわよ?」 「へ?」 「言ったでしょ? 私からも仕掛けていいのかしらって」 「え、ちょ」 「じゃあ提督、最後まで頑張りましょうね♪」 「イヤァァァァァ!!!」 ───ちゅんちゅん 「パトラッシュ……僕はもう疲れたよ」 「西洋の童話だったかしら? それ」 一晩中全く休まず精を絞り尽くされ、息絶え絶えの言葉で放った言葉は軽くいなされてしまった。 「ああ……というか、な。ここまでしておいてなんだけど、どうして俺がよかったんだ?」 「ああ、そのこと?」 している最中に浮かんだ疑問 それをここで蒸し返すのは無粋なのかもしれない。 だがどうしても聞いておきたかった。 「短い時間だったけど、それなりに報告書に目を通したのよ? 全く……私みたいな軽巡を迎えるためだけに武蔵を迎える時以上の ヘタをすれば戦艦100隻じゃきかない資源を消費して おまけに過労の娘達からの苦情もちらほら」 「あー…まー…うん」 「でも誰も轟沈させなかった」 「ああ……それだけは、な」 「自分のためにここまでされちゃって、おまけに絶対に味方を護りきって見せる人なんて 好きになっちゃうしかないじゃない」 そう言うと悪戯っぽい笑みを浮かべた顔をこちらに向ける。 彼女を迎えるためにとった行動は(メタ的に言えば)単なる独りよがりの欲望に過ぎなかったのかもしれない。 それでも彼女はそのことを感謝し、好意さえ抱いてくれた。 「なら、俺も好きになるしかないな」 「あら、別に好きってわけじゃなかったとか?」 「あらためて、というわけさ」 そう言いながら彼女の体を引き寄せ唇を奪う。 お互いの鼓動が聞こえるくらい体を合わせ、しばらくその甘い時間を楽しんだ。 そして普段のキリっとした顔ではなく、どことなく優しさを感じさせる顔でこちらに微笑みかける彼女に向かってこう言った。 「これからもよろしくな、”矢矧”」
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前回の話 953 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 33 12 ID F6638vaA 窓の外では欠けた月が天高く輝いている。 ついこの間に年が明けたかと思えば今や如月で、時期に伴う冷たそうな海風が窓を叩く。 それを何処吹く風とばかりに、私は温い煎茶の入った湯呑みを呷る。 提督もまた突っ伏して自分の腕枕に顔を埋めている。 炬燵天板には提督の軍帽と小さなラジオと二つの湯呑みが不規則な位置に置かれているだけ。 私も提督も、ラジオから流れる放送に大して耳は傾けていない。 執務はとっくに終えたが、その後は気づけばこうして惰性に時間を過ごしていた。 「もう寝ましょうか」 私の湯呑みが完全に空になった事を合図に、私は提督に声をかけた。 寝てはいなかったようで、提督はのそりと顔を上げた。 時計を見やればそろそろ日めくりを機械の鳩が鳴いて知らせる頃だった。 提督はラジオを切り、炬燵を切る。 私は布団を出し、部屋の一角の畳に敷いてゆく。 完全に習慣と化したこの作業を、迷い無く進める。 私が最後に枕を二つ並べたのを確認した提督は明かりを消した。 どちらが何か言うこともなく、自然と揃って一つの布団に潜った。 こうして二人で就寝することを毎日行っているわけではないけど、 数日前に行ったそれが昨日のことであるかのような錯覚を覚えるくらいには馴染んでいた。 私は目を瞑り、体を提督の方へ向ける。 いつもの事だ。 そして何事もなければ提督は暫くして就寝の挨拶をかけ、私もそれに応える。 だけど、今日はそうではないようだった。 衣擦れの音が布団の中で響き、その次には私の肩に手の感触があった。 私はそれに即座に反応する。 「この手は何ですか」 私の肩に触れた手が引っ込んだ。 目をふっと半分開いてみれば、こっちを向く提督の顔がある。 こんにちまで見慣れた、固い表情。 でも私には分かる。 この人は今、不安に取り憑かれているのだ。 思えば、出撃が終わって私以外の艦と顔を合わせなくなってからこの人の顔の装甲は除々にひびが入っていった。 普段なら私と交わしてくれる緊張感のない軽い応酬もなかった。 そして今、この人は私に触れようとした手をおっかなびっくり引っ込めている。 疲れるような気遣いをする遠い仲ではないのに、今もこうして五サンチ程度の距離しか開いていないのに、 この人の中では"何とか五サンチだけでも開ける事が出来た"とでも思っているんだろう。 私の反応が不愉快から出たものとでも本気で思っているんだろうか。 954 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 33 43 ID F6638vaA 「嫌と言ってないんですけど」 この人の調子が普段のものなら、私がわざわざこう口に出す必要もなかっただろう。 こっちの事情というか心の準備なんか考えずに求めてくるのだから。 私が不愉快でないことをこの人はやっと認識すると少しは安心したように目を瞑り、一度撤退させた手を恐る恐る進軍させてきた。 やがて私の肩が確かにこの人の手に抱かれた。 この手は、外で海風に吹かれているように小刻みに震えていた。 しかしここは布団の中であるゆえ風など起きていない。雨など降っていない。 私は時間をかけて抱き寄せられた。 私もこの人も、枕の崖っぷちまで寄って距離を完全になくす。 この人の、瞼を下ろした顔が近づく。 「……明日から、ですものね」 言葉を汲むと、この人はそのまま小さく顎を引いた。 この人の顔に一層力が入るのは、昔から決まって緊張とか不安とか、心身がリラックスできていない時だった。 そうなる頻度は制服の装飾が華やかになってゆくのと反比例で落ちてきたけど、墜落には至らない。 こうした大規模作戦発令前日になると、今でもこうなってしまうのだ。 「大丈夫ですよ、大丈夫……」 そしてまた、この言葉をかける。 なんだかんだで今まで上手くやってこれたんですから。 厳しく見る私が保証します。だから今度も大丈夫。 そういった念を込める。 こんなことを今まで大規模作戦の大方の数だけ行ってきた。 大方の数だけ。全部ではなく、まだここまでの仲になる以前の事情は知らない。 ふとそれが気になった。 「私がこうしてあげる前、どうしてました?」 この人は恥ずかしいのか目は依然として閉じたまま、ぽつりと静かに教えてくれた。 一人で煙草を吸って、酒に酔い潰れて眠っていた、と。 秘書である私が北上さんと眠っていた部屋とは離れた執務室で一人、そう過ごしていたのね。 こんな弱った様子、部下には見せられないという考えでもあるだろう。 この人なりに頑張っていたのだ。哀れだとは思わない。愛しさが増すだけだ。 「今は、私がいますからね……」 囁いてあげると、この人は手の震えを打ち消すようにより強く私の肩を抱いた。 昔は死角のなさそうな読めない男だとばかり思っていたけど、この人は必死に隠していただけだった。 ちゃんと弱い面があってよかった。 私が認めたこの人の支えになってあげることで、大きな充実感が得られるから。 エゴだと糾弾されても聞く耳は持ってやらない。 そうしてそれはやがて高じる。 955 :2-683 大井:2015/02/05(木) 10 34 15 ID F6638vaA 「ん……」 互いの顔の距離を完全に無くした。 少しの間を置いて離し、この人の顔を伺う。 目を開けて驚いていた。 と言うには顔の筋肉の変化は大きくないけど、思い悩んでいたことは吹き飛ばせたようだった。 「ん、ふふっ、……ん、んむ、ちぅ……、んん……」 面白くて、嬉しくて、笑いが漏れる。 何が可笑しいのかと問うてくる目は無視し、再び優しく口付けを繰り返す。 昂ぶった時とは違う、慈愛を込めたものだ。 支えになりたいことを伝えたい意志があって、優しくも幾度も着弾させてゆく。 私はこんなだけど、この人がもし昂ぶったりしたら? 受け入れる。 「今夜は、します? ……え? いいの? ふーん……」 しかしこの人は首を振った。 それならそれでいい。 心身共に休むのもいいだろう。明日からまた大変になるし。 「したくなったら、ちゃんと言うんですよ?」 分かった分かった、と、よく使うあしらうような生返事。 少しは調子も戻ってきたよう。 私も安心して寝られる。 それでこそ私の提督です。 私にしか見せられないさっきみたいな顔はもう終わりにして、明日からはまた誇りある指揮官の顔をして下さい。 私は提督をそう作戦指南するような言葉を掛ける。 「私が守りますから。提督は安心して、おやすみなさい……」 +後書き 956 :2-683:2015/02/05(木) 10 35 20 ID F6638vaA 短めですが明日からの冬イベがんばりましょうということで これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/